丘の茶屋5  甘酒

東京は大雪が来るとか。こちらも寒いので甘酒で暖を取っています。たっぷり焦げたお餅を入れて。  さなえ


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# by hontokami | 2018-01-22 11:51 | Comments(0)

遼平句帖12 凍てつく夜

昨日は古都の幻想満喫の一日でした。
その締めくくりは、京都・高台寺のライトアップに息をのむ

     凍てつく夜光る竹林玄を往く     

# by hontokami | 2018-01-22 10:57 | Comments(0)

O塾の予定

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1月25日(木) 13:30 ~ 16:00  『豆』2号の製本
                     なお、分担金は1号とおなじく3,000円です。
   
2月 5日(月)  13:30 ~ 16:00  コーネル装ノート



# by hontokami | 2018-01-21 19:11 | Comments(0)

里紙表紙の綴葉装

今日の浜松の教室は、里紙を表紙に使った綴葉装ノートと豆本でした。
みなさん、表紙などを工夫して、2、3冊のノートや豆本を作りました。
手の流れが美しくなってきました。自然とスッキリした、しかも遊び心に溢れたノートが出来上がりました。

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明日は雪かもしれない。
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# by hontokami | 2018-01-21 18:55 | Comments(0)


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十の物語の概要をまとめてみました。
人それぞれの読み方があるので、きっとまとめかたもひとそれぞれなんだろうなと思います。
「どれがいちばん好き」かって?
10の話し全部、いいなあ~とつくづく思っていますが、強いてあげると最後の「川霧」かな。
自分の些細な日常の中でも似たようなことあるよなという感覚を引き出してくれます。

「約束」
幼なじみのお蝶と五年後に萬年橋でまた会おうという約束をした。お互いに忘れてはいなかった。その日がやってきた。
お蝶は体を売る職業が身に付いてしまって、「あたしは会いに行く資格がない」と思うのだった。
幸助は待った。約束の時間から三時間もたった。そこへなかまに促されたお蝶がやってきた。幸助は一緒になろうという。
お蝶は自分のこれまでのことをうち明け、幸助から去っていく。
翌日、幸助はお蝶の家に行った。そして一緒になろうと言った。お蝶は激しく泣いた。
 
「小ぬか雨」
履物屋を営む一人身のおすみの家に、人を殺して追われている男が飛び込んでくる。外が静かになって出ていくが、また戻ってくる。
かくまうはめになる。そんなとき限って運悪く婚約者の男が来たりしてあわてる。男は5日間隠れていた。心が通うようになった。
その後男が逃げようとしたときに、一緒に連れて行ってくれというが、男になだめられる。
「この橋を渡ってはいけないのだ」と思う。そしておすみは好きでもない婚約者と一緒になる覚悟をする。

「思い違い」
両国橋で、毎朝、毎晩すれ違う女。言葉を交わすわけではないのに、会わないとなぜか物足りない気持ちになっていた。
そんなある夕方、三人の男に絡まれているその女を助けてやる。橋を渡って、家の近くでさっきの男たちがつけてきた。
そして手ひどく痛めつけられる。それから三日後、女に橋で出会って、おゆうという名前を知る。
源作には親方から娘をもらってくれと言われているが、自分心にはおゆうが住みついていることに気がつく。
おゆうの店をさがした。そば屋に勤めているといったのは嘘だった。あるとき店の仲間と女郎屋にあがって、そこでおゆうを見た。
源作はおゆうの借金を肩代わりしていっしょになろうと決意する。

「赤い夕日」
橋のたもとに捨てられた孤児おもんは若狭屋に拾われ、若旦那新太郎の嫁として幸せに暮らしている。
ただ、夫が浮気しているという店の使用人の心ない告げ口に少し心が騒いでいる。
おもんに義父が会いたがっているという男がきた。義父斧次郎は博打打ちだった。おもんはしばらくその義父と夫婦のような関係で暮らしていた。
会いたかった。渡ってはいけないと言われていた永代橋を5年ぶりに渡った。しかし昔の家には斧次郎はいなかった。すでに死んでいたのだ。
やくざな男と若狭屋をやめさせられた男二人に騙されたのだ。おもんは軟禁され、やくざは義父の抱えた借金を若狭屋に要求する。
夫は要求された百両の金を持ってやってきて、おもんを救い出す。夫の温かい手に包まれながら、
おもんはもう二度とあの橋は渡るまいと思うのだった。
土堤を先に行く新太郎を小走りに追う。この風景は20年前、
赤い夕日に照らされた土堤を義父斧次郎と一緒に歩いている風景とよく似ていると思った。

「小さな橋で」
父親は博打に手を出して家出してしまう。母親は飲み屋に勤めているが、酔っぱらって帰ってくる。男を家まで連れてきたりもする。
姉は女房持ちの男と離れられない関係になって、やがて駆け落ちする始末。広次には町の小さな仲間たちのつきあいが唯一の救いだった。
そんな広次の前に失踪していた父親が現れ、母親に渡してくれ とお金を持たされ、そのまま消えていった。
母親は男を連れてきて新しい父親だと言った。許せなかった。家を飛び出した。4年前に父親を見送った小さな橋に来ていた。
母親が迎えにきた。あの男とは別れるから帰ってきてくれという。広次は動かなかった。
近所のおよしが迎えに来た。二人で泣いて、しばらく黙って丸い月を見つめていた。およしの体の温みが伝わってきた。
「およしとできた」と思った。


「氷雨降る」
小間物屋を隠居した吉兵衛。妻のおまさとは気が合わない毎日、やり手の息子ともうまくいかない。
大川の橋を渡って「おくら」の店にいくのが習慣となっていた。
身を乗り出すようにして川を見下ろしている女がいた。おひさという。事情がわからないが、おくらの店でしばらく働くようになる。
しかしやくざとつながっていた。吉兵衛は女を別の家に移すことにした。
ひと月ほどしてその家に好きあっていた男がやってくる。これから甲府に行って暮らすという。
そのあとおくらの店にやくざがきて、吉兵衛に問いただす。
吉兵衛は手痛い目に会わされても二人のためにしゃべらなかった。

「殺すな」
三年前、小さな船宿のおかみお峯と船頭の吉蔵が駆け落ちした。しかし次第に二人の間に溝ができる。
お峯の言うがままに住居を転々とするが、川向こうに行くことだけは許さなかった。永代橋に近い深川相生町に引っ越す。
吉蔵はお峯が出ていかないように浪人小谷善左エ門に見張りを頼んで仕事に出かける。
二年が過ぎた。吉蔵は船を出した。その客にお峯の亭主利兵衛がいた。こっぴどくやられた。
亭主の利兵衛が下の者を使って、お峰の居所を探し当てた。
お峰もここらが潮時、吉蔵のためにもと川向こうの夫のもと堀江町に戻ることにした。
帰ってきた吉蔵はお峰を殺そうとして追いかける。そんな吉蔵を浪人は止める。
「いとおしかったら殺してはならない」という浪人の眼に涙があった。
浪人は以前に不義の噂のあった自分の妻を殺していた。その後悔があった。その涙の意味を吉蔵は理解した。
そしてお峰が永代橋を「夕日に染まりながら、少しずつ遠ざかって」いくのを見送った。

「まぼろしの橋」
おこうは深川の美濃屋にもらわれて成長し、その家の信次郎と祝言を交わすことになっていた。
おこうの気がかりは五歳の時に橋のそばで姿を消した父親のことだった。会えるものなら会いたいと思った。
ある日、届け物をした帰り道、五十前後の弥之助という男に声をかけられる。父親のことを知っているという。
二年前に死んだといった。おこうは弥之助が実は父親ではないかと疑った。彼の家を訪ねる。
弥之助はうしろにやくざがいて、おこうを騙そうとたくらんでいたのだ。
おこうが彼らに手込めにされそうになってようやく目覚め、おこうを助ける。
おこうは捨てられた橋の場所を思い違いしていたことに気がついた。
もう父親はいらないと思った。

「吹く風は秋」
六年前いかさま賭博がばれて、下総に隠れていた弥兵が足を洗うつもりで江戸に戻ってきたが、江戸には自分の居場所がないことがわかった。
そしてふと知り合った女郎のおさよのことが気になっていた。おさよはだらしない女たらしの亭主と暮らしている。
その亭主を痛いめにあわせ、おさよのためにいかさま賭博をしかけ、60両を手に入れ、それをおさよに渡して江戸を去る。

「川霧」
永代橋で倒れていた女を介抱する。おさとと言った。親しくつ きあうようになる。
しかし飲み屋で酌取りをしているおさとには亭主がいた。その子分たちに脅され、ひどい傷を負う。
そんな新蔵をおさとは介抱しそのまま一緒に暮らすようになる。
六年たったときおさとは忽然としていなくなる。島送りになった亭主が帰ってくるのだ。しかし船の上で死んだ。
おさとは亭主の葬式を済ませて、また新蔵のもとに帰ってきた。
「今度はだいじょうぶだろうな」と新蔵がいった。


# by hontokami | 2018-01-21 09:14 | Comments(0)

『橋ものがたり』について 藤沢周平
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橋というものを連作のテーマに据えるという考えは、あらかじめ練ったというわけではなく、
Nさんと話しているその場でうかんで来た思いつきだった。
人と人が出会う橋、反対に人と人が別れる橋といったようなものが漠然と頭にうかんで来て、
そういうゆるやかなテーマで何篇かの話をつくることなら出来そうに思えたのである。
こうして出来上がったのが、『橋ものがたり』という連作短編集に収録されている十篇の物語である。
私は本格的に小説を書きはじめてからまだ三年ほどにしかならず、それまで書いた小説の多くは武家ものと捕物帳だった。
いわゆる市井ものと呼ばれる小説も書きはしたけれども、それはせいぜい四、五篇にすぎなかったように思う。
それが『橋ものがたり』の連作を引きうけたことで、はじめて集中的に市井小説を書く結果になり、
書きおわったときにはどうにか自分のスタイルの市井小説を確立出来た感じがしたのであった。
そういう意味では、十篇の小説は、出来、不出来を越えて、いずれも愛着のある作品になったと言ってもいいかと思う。
  (劇団文化座公演『橋ものがり』パンフレットより)
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「橋ものがたり」について、井上ひさし
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川向こうに家があって、両国広小路界隈か神田の辺りに、通い勤めしているのだろう」と見当をつけています。
ところが、作者は、「朝になると人びとは勤め先に向い、夕方になると人びとは家へ帰る」という常識を逆手にとって、
みごとなまでに小手のきいたわざをぼくら読者に見せてくれます。
この娘の通勤の仕方にはポーやチェスタートンのそれに匹敵するようなトリックが仕掛けてあり、あっと言わせられます。
そして結末がまた泣けるのです。
まことにすがすがしい甘さ。読み終えてしばらくは、人を信じてみようという気持ちになります。
                                    新潮文庫『橋ものがたり』解説
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# by hontokami | 2018-01-21 06:04 | Comments(0)

思い出すことといったら些細な事ばかり