貧しい家の贅沢な食卓 いわしの醤油焼き

親指大のちいさな背黒イワシを1匹1匹背開きする。
じかんのかかる作業だけど、無駄な動きはない。リズムは軽快だ。大きな皿の上にふぐ刺しのようにきれいに並べられる。
カミさんの口癖「貧しい家に育ったので質素な材料で美味しく食べる工夫をしなくてはならなかった。父親はイワシを愉しそうに開いていた」

イワシを開く作業は、手製本の糸綴じと似ていると思った。安いイワシを贅沢に食べたかったら背開きの単調な作業を楽しまなくてはいけない。
美しい本を作りたかったら、糸綴じの単調な作業を楽しまなくてはいけない。
c0193528_21551780.jpg


Commented by ゲキト at 2016-12-07 22:52 x
 そんな思いはあまりもたないでやってました。
鰯一匹ずつの指による開き、愛情なくしてはおいしい物に
仕上がらないでしょうね。あまりそれを尊く感じることはなかった
なあ。
 毎日、三食、料理する(手運び、指運び)に気持ちを込めて
やっててくれてるのですよね。
当たり前の様に運んでいるから、そう感じなかったなあ。
(おいしい物を)と、たまに料理をする時に懸命にやっている
自分がたまにいます。家族がおいしそうに食べてくれるのが何よ
りうれしい。満足感が湧く。
糸とじって単調だけれども、糸締め、まっすぐにゆがみなく糸を
運んでいくのって、結構いろいろ自分を問われますよねえ。
心掛けて作ってるんですね。
Commented by hontokami at 2016-12-08 06:11
料理をしない人間から見ると、その手の動きというのは新鮮に見えることがあります。料理はそういう単調な手作業で成り立っているのか。それって手製本とつながっているのかとふと納得がいったのです。 折金
by hontokami | 2016-12-07 21:55 | Comments(2)

思い出すことといったら些細な事ばかり