スエーデンの詩人E・A・カールフェルトの詩集『フローラとポモナ』について

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ここまでなんとか調べ上げました。
カールフェルトはスエーデンの国民的詩人で、ノーベル文学賞を受賞している。
日本ではまだ翻訳されていない。
タイトルの「フローラとポモナ」 いずれもローマ神話
フローラは花、豊饒、春の女神。ポモナは果物の女神

この詩集のなかの一部が翻訳されているのを見つけた。
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献詞  田中三千夫訳

わたしの唇は歓びの叫び、嘆きの声で満ち、
魂には日がな一日嵐と夜明けの風が吹きまくる。
わたしは昔語りを静かに夢み、
小止みなく狂熱のむちに追われる時代の子。
わたしは密通の薔薇の時代の
最後の百合の騎士、
わたしは踊る、床一面に
紅い木の葉を足もて散らし。

五旬節の緑の柵のかたえを馬にまたがり、
夏の道がはるかにかすむところまでわたしはのぼり
笑いさざめき、弦と拍車の鳴るところ
日盛りの一日一日を祭に捧げる。
角笛が、静かな村に陽気な朝の勤めを
せわしくも響かせるその使者のごと
わたしはフローラの花環を前にかざしつつ、
夜の引き明けの雲の下に馬を駆る。

夕べの国、あかがねの流れのほとりで会おう
柏の木立が秋の花環を映すところ。
日中の心臓は刺され、血を滴らすが
蒼ざめた唇にはまだ歌のぬくもり。
さあ、木立のもと、月の眼差しに伴う
ほのぐらい夢をことごとく負おう。
生温かい生命の息づかいもまた
夜のはじらいの悲歌から流れでてくるのだから。

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Commented by hibikumikanbako at 2018-02-20 00:04 x
素敵!
Commented by hontokami at 2018-02-20 06:13
北欧の詩人ですね。
「夕べの国、あかがねの流れのほとりで会おう」
なんていいです。

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by hontokami | 2018-02-19 20:55 | Comments(2)