丘の町飯田案内(5)太宰春台邸跡

長野県人のDNAに植え込まれているとまで言われている県歌「信濃の国」を僕は歌えない。だからお前は似非(エセ)信州人だと言われる。そう言われたときは強がって「なにせ、俺はシチーボーイだからな」と言うけど、そっちのほうがもっと似非らしい。どうせ根無し草なんだから。
その「信濃の国」の5番に飯田で生まれた江戸期の儒学者太宰春台が登場する。
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旭将軍義仲も 仁科の五郎信盛も
春台太宰先生も 象山佐久間先生も
皆此国の人にして 文武の誉たぐいなく
山と聳えて世に仰ぎ 川と流れて名は尽ず
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みんな歌うけどさ、だからといって、この儒学者に親しみをもっているという人は少なくと私のまわりにはいなかった。要するにあまり関心がない。
浜松の賀茂真淵、萩の吉田松陰、宮崎の安井息軒。
飯田駅から中央通りを少し行った左手に邸宅跡があり、「太宰松」の標識がある。道沿いにあるからすぐ眼につく。
周囲を雪深い山に囲まれた霧深い谷底のような丘の上に生まれた春台がその儒学の中に飯田という風土が深い影を投げかけているのなら興味を持ったかもしれないがそうでもないらしい。

by hontokami | 2018-03-09 22:57 | Comments(0)