わが20冊 (6)マスダさんの巾着袋

本やノートを作っていると、紙や布の切れ端がたくさん出る。マスダさんは布の切れ端が溜まると取りに来てくれる。
それで巾着袋やトンボを作った。たくさん作った。細かいところまで手を抜かない、とても丁寧な作りなので欲しい人はたくさんいた。
まとめて買いたいという人もいた。「うりもんじゃないよ」と言って決して売らなかった。
トンボは交通安全協会に寄附した。ぼくは帽子につけた。スーパーで見かけたかたが、「あっ!それってマスダさんが作ったのですか?」
こうしてマスダさん巾着や帽子は広く行き渡った。ぼくの作るノートよりもはるかに広く深くみんなに行き渡った。
「ぞんざいにつくるも、ていねいにつくるも時間は一緒だに」というマスダさんはまさにぼくの師匠だった。
1昨年、93歳で亡くなられた。


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Commented by gekito4 at 2018-08-17 09:32
マスダさんのおかげで、ぼくは今では折り紙で小さな「卓上くず入れ」を
作れるようになった。教えてもらったのは、折金さんだから、ぼくは孫弟子になるのだろう。お亡くなりになったことは、折金さんから伺った。
「同じ時間かけるのなら、丁寧に作らなくちゃあ」という教え、大きいです。
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by hontokami | 2018-08-17 06:37 | Comments(1)